大津絵馬(板絵)について
日本では古来鳥獣戯画に代表されるユーモア絵画の伝統があります。漫画の元祖ともいわれているくらいです。そんなユーモア絵画の一角に江戸時代に庶民の間で広まった大津絵があります。お伊勢参りのお土産に重宝された絵画で、最初は仏画などの崩した画風だったものが、だんだん人気の高まりに連れ画題も多様化して、手書き、版画、手彩色などいろいろな手法で描かれました。中でも鬼の念仏や瓢箪鯰などの定番は人気で、いろんなスタイルのものが残されています。単なるお土産としてだけでなく護符としても庶民の間に尊重されました。主に職人の手による庶民の文化ということでなかなか認められなかった大津絵ですが、日本人のユーモア感覚の文化遺産として最近はその価値を見直されつつあります。
今回紹介する大津絵馬は、そんな大津絵を深く愛する漫画家ヒサクニヒコによる、大津絵の再現です。それも一枚一枚板の上に手書きで描いたものです。木目を生かしながらの手書きは、同じ画題でも一枚一枚趣が異なります。板絵で絵馬に仕上げることによって、インテリアにも護符にもなり、お祝い事などの引き出物にも喜ばれます。ヒサ屋クニヒコ堂の名での限定作品になります。
サイズ : ハガキ大、厚さ3mm〜4mm
: 手描き、手彩色、天然木